究極のWindows用PC-9821を求めて
最終更新日時 2006.11.11
RvII26のHDD I/Fは標準でUltraSCSIですので、他のシリーズに比べれば十分高速です。
とはいえUltraSCSIでは最大20MB/sの転送能力しかありませんから、快適なWindows環境を目指すにはどうしてもH/Aの増設が必要になります。
以前にRa20のパワーアップでも書いていますが、復習ということで。
| 型番 | メーカー | タイプ | 転送形式 | 起動可能Diskサイズ |
|---|---|---|---|---|
| SC-UPCI | IO-DATA | UW-SCSI | 40MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
| SC-U2PCI | IO-DATA | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
| SC-UPU2 | IO-DATA | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
| SC-U2PS | IO-DATA | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
| IOI-A100U2W | IOI-Technology | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB |
| CHANPON3-PCI | 玄人志向 | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB |
| AHA-2940UW | Adaptec | UW-SCSI | 40MB/s | 32GB |
| UIDE-98M | IO-DATA | ATA33 | 33MB/s | 32GB |
| UIDE-66 | IO-DATA | ATA66 | 66MB/s | 32GB |
| UIDE-133/98 | 挑戦者 | ATA133 | 133MB/s | 128GB? |
| UIDE-133/98-A | 挑戦者 | ATA133 | 133MB/s | 2TB |
※PC-9821のWindows2000にはSCSIの起動ドライブが32GBまでという制限があります。
なお上記表中のブツでもUIDEシリーズはRvII26で安定しないことが多いようです。
またU2W-SCSIのH/Aも現在入手難、かつSCSI自体先が見えてきたという状態でもあります。
これから新たに機器を導入するのであれば、大熊猫氏によるSiI31xxの自作BIOSを利用させて頂くのがベストかもしれませんね。
大熊猫氏のサイトには当サイトのリンク集からジャンプできます。
I/Fカードを増設して利用する際に注意すべき点は、そのままでは増設カードから起動しないということです。
9821の仕様として、複数のブートデバイスがある場合PCIのデバイス番号が小さいものが優先になってしまうのですが、
内蔵のSCSIはどのPCIスロットよりもデバイス番号が小さいため他のカードを押しのけてしまうのですね。
これを解消するにはブートROMを無効にする必要があります。
大抵のRvII26は内蔵SCSIのブートROMがソケットに挿さっているはずなのでこれを抜けばOKです。
不幸にもROMが直付けされていた場合、ハンダ鏝のお世話になるしかありません。

某オークションサイトにてGetしたSC-UPU2を使います。
最近では出品自体見かけなくなりましたね。
で、SC-UPCIシリーズ全般に置ける注意点。
搭載メモリが512MB以上の場合、BIOSリビジョンを1.61以下にすること!
これをやらないと起動しません。

用意したHDDはSeagateのUltra320 SCSIなST336607LCです。
コネクタがSCAなので変換アダプタとしてSCA80-68という奴を使います。
変換アダプタは秋葉で¥800ぐらいで買えるので持っていて損はないでしょう。

BIOS画面でこのように認識しています。

SC-UPU2はセットアップ時に気をつけることも殆どありません。
強いて言えば、セットアップ初頭で「サードパーティ製のI/F使うんならF6を押せ」というメッセージが出るのでそれに従うだけです。
押しておくと3枚目のFDを読んだ後でFDの挿入を要求されますから、ドライバFDを入れればその後は普通にセットアップ可能です。