メンテナンスのための情報とプチ改造記です。
最終更新日時 2006.11.11
PC-9821La13はチップセットにintelの430TX、CPUにPentium133MHzを採用したB5サイズのモバイルノート機で1997年に発売されました。
当時としては長時間のバッテリ駆動が可能な結構良いマシンなのですが、何故かカードバス非対応という欠点もあります。
またAileであるためFM音源を持たないことも残念な点ですが、歴代の98ノートの中でも人気の機種です。
NECのサイトではマニュアルをPDF形式で閲覧できるようになっています。
La13/S14Rのマニュアルがありますので持っていない方は一度ご覧になったほうが良いでしょう。
なお、121wareの電子マニュアルビューアには当サイトのリンク集からもジャンプできます。
PC-9821Nr150/S20は同じLavieシリーズのNw150/S20からモデムやCD-ROMを省き、ビジネスモデルとして発売された兄弟機です。(というより全く同一と言っても良いかも)
後継にあたるNr233/266/300も実装部品こそ違いますが構成はほぼ同一で、当時のNECのやる気の無さを伺わせてくれます(毒
しかし構成自体は430TX/MMXPentium/CardBUS/FM音源であり、MS-DOSを意識すればなかなかの満足度です。
当ページの内容は上記後継機種でも有効と思われますので参考にしてください。
NECのサイトにはNr150/S20のマニュアルがありますので、持っていない方は一度ご覧になったほうが良いと思います。
古いノートPCはトラブルを抱える状態になっているものが多いようです。
よく聞かれる症例ごとに、私なりの対応を簡単に記載しておきます。
間違い、情報などありましたら管理人までご連絡ください。
バックライト関連のトラブルです。
原因としてはインバーターの故障か蛍光管が切れたかのどちらかです。
まずはインバーターの状況を確認し、問題が無ければバックライト交換になります。
液晶を接続しているケーブルが断線しかかっています。
フィルムケーブルを半田付けできる人は多くないと思いますので、ケーブル交換しかないでしょう。
消耗品なので仕方が無いことですが、バッテリーに使用されている
二次電池(リチウムイオンセル)がへたってしまうのが原因です。
セルを入手して交換すれば復活しますが、リチウムイオンセルは大変危険なブツですから
取り扱いには正しい知識が必要ですし、半田付けもしっかりした技量がないと
爆発など、大変なトラブルになってしまいます。
Webには専門の掲示板や換装業者もありますのでそちらを確認してください。
液晶を接続しているコネクタが外れかかっている時に良く起きます。
液晶部を捻るようにして復活するならほぼこれかと。
一度筐体上下を分離し、コネクタ清掃後にはめなおすと良いでしょう。
パネル裏のコネクタが緩んでいることもあるのでご注意。
私はまだ遭遇していないのですが、結構出るトラブルのようです。
Webで確認した所、液晶パネル基板がよれてICの足が浮いてしまうのが原因の多くだそうです。
液晶基板のICを確認し、足が浮いているようなら半田ごてで付け直す処理が必要になります。
バッテリー内部の制御基板関係のトラブルと思われます。
多くの場合はヒューズ切れだと思いますが、私もこのあたりは詳しくありません。
#基板上には「RESET」というランドもありますが使い方が良くわからない・・・
詳しい情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひご提供ください。
天板と筐体下部を留めているねじの緩みが原因です。
ヒビが入る前に液晶部を分解してねじを締めなおす必要があります。
既にヒビが入ってしまった場合は、裏から補修し被害の拡大を抑える処置が必要です。