最終更新日時 2004.7.18
PC-98シリーズ全般に共通していますが、HDDがとてつもなく遅いという問題があります。
これはHDD I/Fの設計が非常に古く、PIOモード2から進んでいないことが原因です。
しかもRa20(Ra266の前期モデルまで共通)においてはIDE-BIOSに不具合があり、4.3GB以上のHDDを繋ぐとBIOS内部でハングアップしてしまいます。
従って現代のマシンとして利用するにはHDDをインターフェイスカード経由に変更することが必須となります。
PC-9821において高速な大容量HDDを起動デバイスとして利用する場合、
以下のカードがある程度メジャーであり、候補に上がります。
いずれも現在では手に入りにくいと思いますが、オークションや中古ショップを
まめにチェックすることで発見できるでしょう。
型番 | メーカー | タイプ | 転送形式 | 起動可能Diskサイズ |
---|---|---|---|---|
SC-UPCI | IO-DATA | UW-SCSI | 40MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
SC-U2PCI | IO-DATA | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
SC-UPU2 | IO-DATA | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
SC-U2PS | IO-DATA | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB以上は32GBにクリップ |
IOI-A100U2W | IOI-Technology | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB |
CHANPON3-PCI | 玄人志向 | U2W-SCSI | 80MB/s | 32GB |
AHA-2940UW | Adaptec | UW-SCSI | 40MB/s | 32GB |
UIDE-98M | IO-DATA | ATA33 | 33MB/s | 32GB |
UIDE-66 | IO-DATA | ATA66 | 66MB/s | 32GB |
UIDE-133/98 | 挑戦者 | ATA133 | 133MB/s | 128GB? |
UIDE-133/98-A | 挑戦者 | ATA133 | 133MB/s | 2TB |
※Windows2000において使用する前提
Ra20はデスクトップ筐体であることから、HDD増設にはあまり向きません。
Win2000での使用が目的なので起動Diskに制限がかかるとHDD増設が必須になりますから
できるだけ大容量のドライブが選べるUIDE-133/98が有利でしょう。
※最近の大容量IDE-HDDの低価格化/高速化には目を見張るものがありますしね(^^
<写真1>
某オークションサイトにてUIDE-133/98-Aが出ていたのですかさずGetしました。
即決でもそう高くなく、結構運がよかったかも。
<写真2>
ひとまず、AT機で使っていたHDDを繋いでみます。
FUJITSU製MPG-3409AH-EF、ATA100対応で5400rpm、40GBなHDDです。
普通に繋いで問題なく認識しました。
<写真3、4>
Windows2000のデバイスドライバにはUIDE-133のものがそのまま利用できます。
セットアップ用と通常運用で別のドライバになっているので注意してください。
セットアップ中にF6を押せというメッセージが出たときに押しておくと、インストール中でFDの挿入を要求されますので、作成しておいたFDを入れます。
セットアップ中の領域確保で全領域を使用するようにしました。
あとは普通にインストールが進みますがGUIに移ったあとで今度は別のドライバを要求されますので、先ほどのFDを再び使用します。
<写真5>
ということでインストール完了です。
比べる元が違いすぎるのでなんですが、内蔵IDEとは全く次元が違います。
やはりHDDの性能は重要ですね。