最終更新日時 2004.7.18
PC-9821Ra20にはTrident社製のグラフィックアクセラレータと98グラフィックスの統合ボードが搭載されています。
が・・・このTridentのグラフィックアクセラレータ(以降GA)は当時から動作速度においてユーザーの不満の種でした。
もちろん現代においてはPCの快適動作を妨げる要因でしかありませんからとっととGAを増設してしまいましょう。
高速なGAを搭載すると言っても、PC-98専用のGAはすでに新製品の発売もなく、VoodooBansheeが最速である状況はここ数年変わっていません。
そこでAT機のカードを搭載できないかという動きがパワーユーザーの間で広がり、Windows2000においてはAT機のドライバで問題なく動作することがわかりました。
また、PC-98に挿すだけでハングアップしてしまうVGAカードの場合もGAのBIOSを書き換えるという手法が確立されています。
とはいえ書き換えにはAT機が必要なこともあり、まだまだ敷居が高いのも事実です。
そこで、本体/VIDEOカードの両面で手を加えずに利用できる例としてGeForce2MX/400(PCI)を増設してみましょう。
<写真1>
そろそろPCIのGAもなくなっているのかと思いきや、普通に売ってました。 > GeForce2MX
オークションサイト等でも廉価に取引されているので手に入れやすい品ではないでしょうか。
今回私が利用したのは、玄人志向のものです。

<写真2>
まずは通常に増設します。
次にWin2000を起動し、ドライバを入れます。
あまり古いドライバだと、BIOS領域との関係で動かない事があるようですので、最新のドライバを入手しておきましょう。

<写真3>
増設したばかりだと、デュアルモニタ環境として認識され、Tridentがプライマリアダプタになっているはずです。
この状態では意味がないのでディスプレイのプロパティでGeForceをプライマリに設定し、Tridentは「使用する」のチェックを外します。
※万全を期すなら、そのままセーフモードで再起動しTridentをデバイスマネージャで「使用不可」に設定してください。
これでWindowsがGeForceで起動するようになりますが、このままだと抜かないでボードが出力を切り替えてくれないので、起動の度にケーブルを挿し直さなくてはなりません。
これを解消するのが、powerx氏がお作りになった「DispFlip」というソフトです。
このソフトをインストールすることで、自動的に切り替えが行われるようになります。
※詳細な説明がNoggy氏のサイト、「Noggy Factory 98」にあります。

<写真5>
ということでインストール完了です。
これまた比べる元が違いすぎるのでなんですが、内蔵GAとは全く次元が違います。
やはりGAの性能も重要です。

この記事は、先人たちが試行錯誤しながら発見した結果をまとめたものであり、私自身が発見した情報ではありません。
詳しい内容は、Noggy氏の「Noggy Factory 98」をご覧になってください。
なお、当サイトのリンク集からジャンプできます。