最終更新日時 2004.7.24
マウスにスクロールボタンがつくようになって、何年ぐらい経つでしょう。
始めは特に便利だと思っていなかったのですが、今ではすっかり手放せなくなりました。
しかし残念ながら、PC-98のバスマウスにおいてはスクロール機能がありません。
Intelからシリアル接続マウスが出ていましたが、反応が悪くて使う気になれません。
USBマウスという選択肢もありますが、既にPCIスロットは埋まっていますし、第一、併用しているLa13ではUSBが利用できません。
何とかならないかとWebを検索したところ、かすが☆氏主催の「98Project」においてPS/2マウスをバスマウス+シリアルマウスに変換するコネクタの企画を見つけました。
既にm!ya氏による開発が完了しており、 WWW.MIYAGEN.COMにて購入できるようになっていましたので、早速取り付けてみました。
<写真1>
到着したアダプタはこんな感じです。
かなりコンパクトにまとまっていて良い感じです。
この小さなサイズの中に、信号制御用のPICマイコンが仕込まれているそうです。
P2B/WSはPS/2マウスからの入力を受け、移動情報はバスマウス、ホイール情報はシリアルに出力される仕様です。
#P2Bという名前でPC/AT用マザーボードを思い浮かべたのは私だけではないはず(^^

<写真2>
形そのままですので接続に悩むことはありません。
Windows上では、一度ハードウェアウィザードを実行すると、ホイール部が標準シリアルマウスとして追加認識されます。
使用した感じは、移動は普通のバスマウスと特に変わらず非常にフィーリングが良いと思います。
さすがにスクロールボタンはシリアル接続のためやや反応が鈍い気もしますが、十分満足できます。
#補足に対処法を掲載いたしました
当然ですが、Ra20/La13のどちらでも動作しました。
こういうユーザーハードウェアがあってこそPC-98も先々まで使っていくことができるマシンになっていくと思います。
企画者/製作者の皆様方に感謝致します。

当掲示板にて開発元であるm!ya様から情報を頂きましたので補足掲載させていただきます。
Windows2000のシリアルドライバには不具合があるため、FIFO制御に不具合があるそうです。
そこで"port95nt.exe"というOSレベルからI/Oポートをアクセスするためのドライバソフトを導入し
K.Takata氏作の"fifo.exe"を実行する、という対策でスムーズなレスポンスになるとのことです。
「シリアル接続のマウスは遅いもの」とはなから諦めていたのですが、勉強不足でした。
早速導入し、明らかにレスポンスが改善されることを確認していますので、未対応の方は是非導入してください。
わざわざ指摘していただいたm!ya様に多大なる感謝を致します。
なお、port95.exeは"http://www.driverlinx.com/DownLoad/DlPortIO.htm"からダウンロード可能です。
K.Takata氏のサイトには当サイトのリンク集からジャンプできます。